森林療法実技セミナーで明治神宮の森を歩いてきました！ ～ガーデンセラピー実践編～
2018年09月20日
皆さんこんにちは！ 浅野栄二です。
明治神宮の立派な鳥居です！
東京の真ん中とは思えない自然豊かな境内が広がってます！
さて、今回のセラピーブログは、日本ガーデンセラピー協会主催「森林療法実技セミナー・in 明治神宮」の参加報告です。
ガーデンセラピーコーディネーター１・２級資格者が対象で、
東京代々木にある明治神宮の森を歩きながら、五感を駆使して森の魅力を体験する実技セミナーなのです。
神社オタクの私としては、これ以上ないエモい企画（エモいの使い方バッチグーですか？？？）なのです！
講師はNPO法人やまぼうし自然学校代表理事の加々美貴代氏。
長野県上田市から来ていただきました。
あれ？ 参加者の中には神奈川県のS氏や新潟県のN氏の姿も・・・。
どちちらも顔なじみの同業者仲間なので心強い！
明治神宮は、明治天皇崩御の後、天皇夫婦をお祀りするために大正時代に作られた神社で、境内には全国各地から寄贈された樹木が植えられました。
つまり明治神宮の森は１００年前に作られた人工の森なのです。
この１００年の間に、環境に合わない木々は姿を消し、森が深くなるにしたがって、陽樹から陰樹へ遷移を続けている、成長途中の森なのです。
もともと湧き水が流れる場所だったそうで、今でもせせらぎが聞こえるとても美しい景色を楽しむことができます。
さてさて、ガーデンセラピーの基本は、五感を刺激して脳や身体を活性化させることです。
視覚で、野の花の美しさや、緑のさわやかさを感じ、
聴覚で、野鳥のさえずりの愛らしさや、木の実が落ちるささやかな命の営みを感じ、
触覚で、風雪に耐えてそびえる大木の荒々しさや、森によって清められた風の透明さを感じ、
嗅覚で、樹木から放たれる香りの心地よさや、どこからともなく漂うキンモクセイに秋の気配を感じ、
味覚で、熟した実の素朴な甘さや、どんぐりの野性味あふれる歯ごたえを感じる・・・。
このように五感を駆使して森を歩くと、本当に心の底から癒されていく感じがしてきます。
これが森林療法なのです。
医学的には、森の中を歩き樹木から放出されるフィトンチッドと呼ばれる成分を浴びることで、血糖値の低下、血圧の正常化、うつ症状やストレスの緩和、がん予防（免疫力向上）などの効果が期待できます。
ドイツでは森林療法が健康保険の適用にもなっているほどです。
また、非日常の美しい世界を味わうことで、幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されるので、上記の効果が倍増されます。
五感を働かせて、ただ森の中を歩くだけでよいのです！
一般家庭のお庭で深い森を作ることは難しいですが、雑木林のように木々に囲まれた空間を作ることはできます。
お庭に手を加えられない場合やマンションなどでお庭が無い場合は、ぜひ近所の公園や林で緑を浴びて、
そのパワーを感じてみてくださいね！
（参考文献：塩田清二監修「アロマセラピー学」・宮崎良文編「自然セラピーの科学」・高橋徳著「オキシトシン健康法」）
講師の加々美先生、協会スタッフの皆様、ありがとうございました。
次回の実技セミナーは１１月に千葉大学で開催されます。
そちらも楽しみです！
「ガーデンセラピーとは？ その１ ～ガーデンセラピーがめざすもの～」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス（根拠）に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会HP
ご愛読感謝！ ガーデンセラピーコーディネーター１級 浅野栄二でした！
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