エクステリア・ガーデン工事のDIY、お勧めすることとお勧めしないこと

2022年05月21日

ビズガーデニング㈱代表の浅野栄二です

最近エクステリア・ガーデン工事の打ち合わせの中で、お客様から「〇〇は自分たちでやりますから大丈夫です。」という言葉をよく聞くようになりました。
理由としては「DIYが趣味だから」という場合もありますし、「コストを抑えたいから」という場合もあります。
単純作業や失敗が少ない作業なら私もDIYをお勧めしていますが、高度な技術や道具、専門的な知識を必要とする作業は、やはりプロに任せた方が良いと感じています。
今回は、プロから見てDIYをお勧めする作業とお勧めしない作業についてご紹介します。


<DIYをお勧めする作業>

 

①既存物の片付け

不要なプランターなどのゴミのある庭

【工事前のお庭のゴミ】

乗用車に積めない粗大ごみなどを除き、不要になった植木鉢や遊具など家庭ごみとして捨てられる物は、ご自身で片付けていただいた方が良いと思います。
ご自身で家庭ごみとして捨てれば無料になる物も、業者が捨てれば有料の産業廃棄物になってしまうからです。
また、家族との思い出の品など愛着のある物は、業者が事務的に処分してしまうと、嫌な気分になり後悔してしまうかもしれません。
ただし重機や専用工具を必要とする撤去作業や、土砂・コンクリートガラなど家庭ごみとして捨てられないごみの処分は業者に依頼してください。

②単純な力仕事

工事前の雑草の庭の写真

【工事前の雑草が生えた庭】

工事前の芝生はがし、雑草抜き、整地や、袋入り化粧砂利の敷設、工事後の高圧洗浄など、力は要るけどそれほど難しくない単純な作業はDIYをお勧めします。
家族みんなで汗をかけば、楽しい思い出にもなります。
ただし、大きな庭木の抜根は技術と専用道具を必要とし、地中の水道管やガス管などを壊す恐れがありますので、業者に依頼した方が無難です。
また、袋入りではない砕石などは、業者が大型トラックで運んだ方が安く済む場合もありますので、あらかじめ費用を確認した方が良いでしょう。

③やり直しができる作業

お客様が貼った芝生の写真

【お客様が貼った芝生】

芝貼りや植栽などは、作業後の仕上がりに納得がいかなければ、すぐであればやり直しができますので、チャレンジしてみるのも良いかと思います。
庭木の剪定も、基本的な知識と道具があれば作業ができますので、チャレンジしてみることをお勧めします。
万一変な形になってしまっても、枝葉が伸びればまた形を修正できます。
なお植物を扱う場合は、枯らすなどの失敗を減らすため、事前に必ず勉強をして基本的な知識を身につけてください。

レンガや平板などを敷く作業や花壇ブロックを並べる作業などもやり直しが可能なので、納得がいくまでやり直して、きれいな仕上がりを目指して頑張ってください。

④簡単な木工品製作

室外機上の棚の写真

【手作りの棚】

棚や表札など簡単な木工品はぜひ手作りしてみてください。
我が家だけのオリジナル品として愛着がわくと思います。


<DIYをお勧めしない作業>

 

①セメントを使う作業

壊れたブロックをモルタルで補修したところ

【壊れたブロックの補修作業】

ブロック積みや土間コンクリート打設など、セメントを使って固める作業は、とても高度な技術が必要な上に、固まるまでの時間との勝負となり、失敗が許されません。したがって一般の人にはお勧めしません。

②危険な作業

重量のある木材を高所で組み立てているところ

【重量物を高所で組み立てる危険な作業】

長い物や重い物を組み立てる作業、電動工具を使う作業など、危険を伴う作業はお勧めしません。
特にチェンソー、丸ノコ、ディスクグラインダーなどの電動工具は、使い方を誤ると命にかかわります。

③強度が必要な作業

ハードウッドで作ったオリジナルの作業小屋の写真

【ハードウッド製のオリジナルの作業小屋】

風で倒れやすい目隠しフェンス、雪でつぶれやすいサイクルポートや小屋、過重で抜けやすいデッキやステップなどは、万一の際には大けがにつながります。
安易に手を出さない方が賢明です。

④法律の知識が必要な作業

道路境界のフェンス

【道路境界のブロック&フェンス】

エクステリアやガーデンを含む建設工事は、建築基準法、都市計画法、民法、建築協定など、多くの法律によって規制されており、それによって強度・美観・防災などの最低基準が維持されています。
従いまして、たとえDIYであっても、これらの法的規制を熟知した上で作業をする必要があります。

特にトラブルになりやすいのが道路境界や隣地境界の工事に関するものです。

・例えば、ブロック塀の上にはH1.2mを超えるフェンスは建ててはいけません。
・例えば、隣地境界には隣家の同意なしにH2mを超えるフェンスを建ててはいけません。
・例えば、都市計画法や建築協定で規制されている区域では、目隠しフェンス自体を境界に設置してはいけない場合もあります

枝葉が伸びて隣家に迷惑をかける可能性がある生垣・庭木に関しても、民法で規制があります。

これらに抵触すると近隣から訴えられたり、行政処分を受ける可能性があります。
トラブルになりやすい境界工事は、法律にも詳しい専門業者に依頼することをお勧めします。
わからないことがあれば、事前にご自身の住む市町村で確認してください。


 

以上、エクステリア・ガーデン工事の中でDIYをお勧めするものとしないものをご紹介しました。
ぜひ参考にしていただき、トラブルなくDIYを楽しんでいただければと思います。

 

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