セラピーモデルガーデンの植物たち(秋冬編) ~ガーデンセラピー実践編~

2020年06月03日

みなさんこんにちは! 浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーコーディネーター1級の知識と経験を詰め込んだモデルガーデンが、お店の打ち合わせスペース前に完成しました!

前回は、セラピーモデルガーデンの植物たち(春夏編)をご紹介しましたが、今回は、秋冬編になります。

こちらはヒメリンゴです。
6月3日現在、実が1cmほどの大きさになっています。
秋に2~3cm位になり赤くなったら食べられます。
食べられるといっても、普通に売られているリンゴと比べると、酸っぱくて可食部分が少ないのですが、農薬要らずで野趣に富んでいて私は大好きです。

5月時点でのユズの花です。秋から冬にかけて黄色く熟した実が楽しめます。
ユズの薬効は大変すばらしく、様々な文献で、糖尿病、高血圧、認知症、骨粗しょう症、花粉症、生活習慣病、冷え性、関節リウマチ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などへの効果が紹介されています。
また、ミカン類の中では比較的病気に強いので、無農薬でも育てられます。
ただしアゲハの幼虫が葉を丸坊主にしてしまうので、要注意です。
ビズガーデニングのモデルガーデンでは、アゲハなどの蝶の生育にも力を入れているので、ユズに付いたアゲハの幼虫は、アゲハ育成用のサンショウの木に移してあげて、アゲハとユズを両方とも守っています。

これがサンショウの葉を食べるアゲハの幼虫です。
人間に守られて幸せだと思いきや、実はそうでもなさそうです。
このガーデンには野鳥も訪れるのですが、野鳥にとってはアオムシは大のごちそう。
ある日、何匹もいたアオムシが1匹もいなくなってしまいました。
弱肉強食、これが自然の摂理なんですね。

レモングラスです。
イネ科の多年草で、ススキの葉によく似ています。
葉にはレモンのような香りがあり、ハーブティーやポプリなどに利用されます。
レモングラスの香りには、認知症の予防や改善の効果が認められていますので、高齢者がお住まいの家にはぜひ植えたい植物です。

5月時点でのソヨゴの花です。
冬には赤い実がなり、彩りの少ない冬を華やかにしてくれて、野鳥を呼び寄せてくれます。
ただし雌雄異株のため、オスの木とメスの木がないと実がなりません。
当モデルガーデンでは、オスとメスを寄せて株立ち状にして植えていますので、間違いなく実がなります。
葉は硬く、風でそよそよと音を立てて揺れる(そよぐ)ので、ソヨゴという名前になったそうです。
常緑樹の割には葉が明るく、花や実が楽しめて季節を演出できるので、とても人気があります。

そしてキンカンです。
秋に実を収穫するのですが、6月3日現在もこのように残っていて、長期間お庭に彩りを添えてくれます。
実の薬効は高く、民間療法として、風邪、咳、のどの痛みなどに利用されています。
甘く煮たり砂糖漬けにしたりしますが、私はいつもそのまま生でがぶりとかじります。
自然の甘みと渋みのバランスがよく、生でもとてもおいしいです。

その他、イロハモミジ、コムラサキ、センリョウ、オタフクナンテン、ロウバイ、ジンチョウゲなどが、秋冬の植物として植えてあります。

次回は植物から離れて、デッキやシェードなど、人がお庭で快適に過ごすためのアイテムをご紹介します。

<参考文献:平柳要「ゆずが効く!」塩田清二「アロマセラピー学」>

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。

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