鎌倉古道散歩でセラピー体験! ~ガーデンセラピー応用編~

2020年09月23日

みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。

今回は、埼玉県毛呂山町(もろやままち)にある緑豊かな歴史の道「鎌倉街道」をご紹介します。

鎌倉街道とは鎌倉時代に作られた街道で、幕府が置かれていた鎌倉と関東諸国を結んでいました。
鎌倉から各地に向かって、いくつもの街道が作られたので、現在でも関東地方のあちらこちらでその名残を見ることができます。
私が住む埼玉県坂戸市にも街道跡がありますが、今回は、当時の面影がより色濃く残る隣町毛呂山町の街道を散歩してみました。

坂戸・毛呂山を通る街道は鎌倉街道の中でも「上道(かみつみち)」と呼ばれる道で、鎌倉から現・東京都府中市分倍河原付近~東村山市久米川付近~埼玉県所沢市小手指付近~日高市女影付近を通り、坂戸・毛呂山を経て、鳩山町笛吹峠~小川町奈良梨・今市付近~深谷市花園インター付近から群馬県や長野県へと続いていました。
(地元の方以外はちんぷんかんぷんですね。スミマセン!)

当時は軍事や物流において大変重要な幹線道路でしたが、その後鎌倉幕府は滅亡して主要道路は変遷していき、人口増加による宅地化や自動車の普及とともに、当時の道はどんどん姿を消していきました。
現在は、碑や地名だけが残っていたり、ごく一部でこのように往時の姿が保存されている程度です。
まさに諸行無常の響きあり、ですね。
こういうのすごく好きです。歴史大好きです。
私は点在する街道跡を地図上で結び、そこを実際に歩きながら「ここはかつて鎌倉時代の人々が行き来した街道だったんだな」と往時の姿を想像するのがとても大好きなのです。

800年前の中世の道。
武蔵武士たちは、いざという時にはこの道を通って頼朝のもとへ、はせ参じたのでしょう。
しかし街道筋には、分倍河原古戦場、小手指ヶ原古戦場、女影原古戦場、苦林野古戦場など、いくつもの戦いの跡も残っています。
夢破れて逃げ帰る武士たちを敵軍は執拗に追い、息の根を止めたのでしょうか。
松尾芭蕉が奥州平泉で詠んだ句「夏草や兵ども夢の跡」 がここにもありました。

街道脇にはいくつもの小さな古墳も残っています。
これはその一つです。
ちょうど古墳の頂上と手前のヒガンバナに、木漏れ日がスポットライトのように当たっていました!

また、ヒガンバナのつぼみもありました。
みなさん、ヒガンバナのつぼみ、見たことありますか?
いつの間にか満開になって、一面真っ赤になって、はじめて気づくヒガンバナ。
私はつぼみを見るの初めてです!
茎も透き通っていて美しくて美味しそう! プチ感動!
(でもヒガンバナは猛毒です!決して食べないように!)

さて、別の古墳の頂上には石碑が建っていました。
何のための石碑かはわかりませんが、一般的には、過去の出来事の記録が書かれていたり、亡くなった人への供養塔だったりします。

この石碑には「見ざる聞かざる言わざる」が彫られていました。
非礼なことは見るな、聞くな、言うなという宗教的な戒めのための石碑なのでしょうか?
ちなみに、この三猿は8世紀ごろに中東からシルクロードを通って伝わったといわれていますが、孔子の論語では四猿となっています。
4つ目は「せざる(するな)」で、猿はなんと股間を押さえているそうですよ(笑)!

さて、鎌倉街道は古墳群を抜けると急に道が狭くなり、

川に突き当たって終わっていました。
実際の街道は、この川を渡ってさらにさらに、信州の善光寺まで続いていました。

発掘調査により、この川岸には宿場町が存在していたことが分かっています。
今はただの林ですが、800年前はここに町があり多くの人々でにぎわっていただなんて、信じられないですね。
諸行無常です。

その他、散歩中に見つけたものです。
上の写真はどこまでも広がる美しいソバ畑。
プチ感動!
でも、林の中はとても涼しかったのに、ここは猛暑で汗ダラダラに。
樹木の偉大さを改めて感じました。

赤紫蘇を背景に咲くハナトラノオの花。

糖尿病の私にとってなくてはならないキクイモ。
キクのような花を咲かせることは知っていましたが、実物を見るのは初めて。
プチ感動!
今度、店の自然農法菜園で育ててみよう!

 

緑に囲まれた散歩道でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。

*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*道端の花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*その地域の歴史や文化に触れ学ぶことで、脳が活性化される
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。

歴史と緑に囲まれる心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?

 

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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