<埼玉県坂戸市>オリジナルのサイクルポートは機能性抜群

2009年05月26日

天然木を使ったサイクルポートの写真

【天然木を使ったサイクルポート】

(サイクルポート 屋根寸法:W3500 D1500 H2000(mm))

お子様が自転車通学を始めるので、屋根つきの駐輪場が欲しいとのことでした。
最初はご自身でカタログを集めていましたが、アルミの既製品では南欧風の家に
ぴったりのものが全くないため、ハンドメイドで駐輪場を作ることに。

まず決めることは設置場所。これは利便性と景観を考えて玄関の脇に。
また、玄関の脇は隣家の古いブロック塀があり、常々これを隠したいと思っていたのと、
玄関脇の浄化槽の土間コンクリートに自転車を置けば浄化槽が目立たなくなり、
新規に土間工事をする必要もなくなります。

次に決めることは材質。
大きく金属製か木製かに分かれますが、今回は温かみを重視して木製に決めました。
木製の欠点は耐久性ですが、今回は無塗装でも20年以上の耐久力を持つ、
非常に高耐久のセランガンバツ材を使用することにしました。

最後にデザインを決めますが、背後のブロック塀の長さ、地中の水道管・ガス管の位置、
浄化槽のサイズ、前回植えたコブシの位置、防犯性、そしてコストなどを考慮しました。

屋根は既製のカーポートにも使われる高強度のポリカーボネート。
側面は防犯上向こう側が見えるよう隙間を空けて板を張っていますが、背面は古いブロック塀を隠すため、隙間なく板を張りました。

天然木を使ったオリジナルのサイクルポート

【天然木を使ったオリジナルのサイクルポートの完成】

浄化槽のコンクリート上に設置することで駐輪しやすく。また、さりげなく浄化槽を隠すこともできました。

駐輪場に温かみをもたらすかわいい金具

【駐輪場に温かみをもたらすかわいい金具】

所々にかわいらしい金具などを使用し、直線だけで構成される駐輪場に温かみを付加させました。

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木材の選び方

木材にはいろいろな種類がありますが、一般的には安いものほどすぐにダメになると思ってよいでしょう。
安い木材の代表はSPF材。とても安くとても軽いので施工性は大変良いのですが、保護塗装をしなければ1~2年程度しかもたない。
保護塗装も毎年すべての面を完璧に行うことは実際には無理なので、これは屋内用と考えたほうが良いです。

逆に最も耐久性があるといわれているのはウリン材。別名ビリアン、アイアンウッドとも呼ばれています。
このウリンは公共スペースのデッキや港の桟橋など接地・接水する場所によく使われるもので、水に沈むほど重く(比重1.04)、ネジがちぎれるほど硬く、シロアリには侵されず、無塗装で30年以上の耐久性を持つといわれています。
耐久性の源は多量に含まれるポリフェノールで、そのため自然の状態ですでにこげ茶色をしています。

N様邸の場合は、このこげ茶色が問題になり、もう少し明るい色で高耐久のセランガンバツ材を用いることになりました。

既製品よりも高価な駐輪場となりましたが、玄関前を演出するひとつのオブジェとしての効果もご理解・ご納得していただき、大変ご満足いただけました。

 

コブシの植栽から始まったお付き合い

3年ほど前、当社のチラシを見て「玄関前にコブシの木を1本植えたい」と見積依頼の電話をかけて下さったのが、当社とN様との出会いのきっかけです。
南欧風の素敵な家によく似合う塗り壁のエクステリアがもう完成しており、低木も何本かご自身で植えてありましたが、木製のデリケートな玄関ドアに西日が当たらないよう、大きいコブシの木を植えてドアを守って欲しいというご要望でした。

玄関前には浄化槽があり、その脇にそのまま高木を植えると、将来的に木の根が浄化槽を壊す恐れもあるので、コブシのまわりには深さ1mまでコンクリート製の擬木を埋め込み、浄化槽を保護するご提案をさせていただき、施工の運びとなりました。
しかし時期は真夏。移植には強いコブシですが、炎天下の作業はかなりのリスクを伴います。
でも大事なドアを強烈な日差しから守らなければならないので最善の準備をして植栽を行いました。
その結果、何とか枯れずに生きてくれたのですが、翌年の春もその次の春も今年の春も花が咲かない…。
当社では施工したお庭を定期的に巡回訪問していますが、いつもN様のコブシは気がかりで、留守の時には私の気持ちをメモにしてポストに入れたりもしていました。
そんなお付き合いが続いていた時、再度工事依頼を受けました。それが今回の駐輪場です。

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