私たちの暮らしと植物
身動きが取れない植物たちは
与えられた環境の中で生き抜くために
病気に負けず虫や動物に食べられてもすぐに芽を出すなど
免疫力・生命力・自己治癒力を発達させてきました。
人類は700万年もの間そんな植物とともに生き、
植物の力(薬効成分)をもらいながら命をつないできたのです。
しかし文明が発達した現代は自然や植物から離れて暮らすようになり
ここ数十年の間に免疫力や自己治癒力が低下してしまったと言われています。
それでもヒトの遺伝子は今でも植物と共生していた時代のまま。
ですから、身近に植物があると自然とリラックスできるのです。
植物の力で心と身体の健康を保つ
ガーデンセラピー
「ガーデンセラピー」とは
身近な自宅の庭や公園で植物と関わりながら
五感(視・聴・嗅・触・味覚)を刺激することで
健康に役立てていこうという考えです。
むずかしそうな感じがしますがそんなことはありません。
「なんとなくリラックスした」というようなことが
実はエビデンス(根拠)に裏付けされていたということが分かってきたのです。
実証されている植物の健康効果の一例
- 芝生の上に5分いるだけで血圧が正常化します
- 樹木からはストレスホルモンを減らす成分が放出されています
- ユズには血糖値を下げる成分が含まれています
- レモングラスの香りを嗅ぐと認知機能が高まります
- ペパーミントにはがんを予防する成分が含まれています
- 園芸作業をすると指先の刺激により脳が活性化します
五感に訴えるガーデンセラピーの例
緑や花の中に身を置いて眺める
野鳥のさえずりや水の音を楽しむ
花や木や土の香りを楽しむ
花壇や菜園で園芸作業をする
お庭で育てた野菜や果物を食す
私たちはこのようなお庭を作ることで、
お客様に笑顔と幸せを提供したいと考えています。
「ガーデンセラピー」を取り入れたお庭はこんな方にお勧めします
- ストレスフルな方
- 認知症を予防したい方
- お子さんのいる方
- 生活習慣病が気になる方
- その他健康に気をつかっている方
ガーデンセラピーについて詳しく知りたい方はこちらへ
- ガーデンセラピーは健康増進を目指す取り組みであり、病気を治療するものではありません。
- ガーデンセラピーコーディネーターは一般社団法人日本ガーデンセラピー協会が認定する資格です。当協会は、医学博士・大学教授・病院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
- 参考文献:塩田清二監修「アロマセラピー学」・宮崎良文編「自然セラピーの科学」・広井良典編「環境と福祉の統合」・原和子編「園芸療法とリハビリテーション」・平柳要著「ゆずが効く!」