ハードウッドを使用する際に理解するべきメリットとデメリット
2022年05月17日
ビズガーデニング㈱代表の浅野です
天然木を使った手作りのパーゴラ・フェンス・デッキなどは、弊社では昔からよく施工しておりますが、特にこの数年は希望される方が増えていると感じています。
弊社で使用する天然木は「ハードウッド」と呼ばれるもので、ウリン、セランガンバツ、イタウバ、ケランジなどです。
木自体がシロアリや腐食に大変強く、無塗装でも耐久性が15~35年ありますので、お客様には安心してご使用いただいております。
そうは言っても、使用に際しては天然木の特性をよくご理解いただく必要があります。
そこで、今回はこのハードウッドのメリットとデメリットについてご紹介します。
ちなみに、チークもハードウッドですが、エクステリアでの用途としてはファニチャー(テーブルやチェア)が多く、構造部材としての流通は非常に少ないため、弊社では既製品の販売でのみ対応しております。
一般的には、ウッドデッキなら人工木材、パーゴラならアルミ形材などのエクステリアメーカーの既製品を使う場合が多いのですが、ハードウッドで手作りする良さもたくさんあります。
<ハードウッドのメリット>
①オリジナルで作れるのでデザインやサイズが自由
デザインにこだわる場合や、狭小地・変形敷地で寸法や形状に制約がある場合など、既製品が使いにくいケースがよくあります。
ハードウッドは最長4mの部材を自由にカットして使いますので、あらゆるデザインや立地状況にも対応することができます。
②強度がある
ハードウッドは人工木やアルミ製品と比べて強度が高いです。
デッキの上に重いものを置いてもOK、パーゴラなどにブランコやハンモックをぶら下げてもOKです。
③タフな使い方ができる
ハードウッドのデッキは、人工木デッキと比べて汚れ・キズ・火に強いなどの特長があります。
BBQなど土足でタフな使い方をする場合は、ハードウッドの方が適しています。
④酸性雨や化学薬品に強い
アルミ製品や人工木デッキは酸性雨や化学薬品などに弱いですが、
ハードウッドはこれらに対して強いので、あえて保護のための塗装をする必要はありません。
⑤既製品より安い場合も多い
ハードウッドの樹種やデザイン・サイズにもよりますが、
既製品よりも安く仕上がる場合が多いです。
⑥存在感がある
世界に二つとないオリジナルのものになりますので、
近隣のお庭とは違う、存在感のある仕上がりになります。
<ハードウッドのデメリット>
①変色する
天然木の特徴として、紫外線により次第に灰色や黒色に変色していきます。
これも自然な変化としてナチュラルガーデンの特徴ととらえていただきたいのですが、気になる場合はお好きな色に塗装することで解決できます。
②変形・ヒビ・ささくれができる
乾燥収縮により変形・ヒビ・ささくれなどが発生します。
軽度のヒビやささくれは、ヤスリがけである程度補修することができます。
③樹液が出る
施工直後に雨にあたると茶色い樹液が出て床を汚す場合があります。
この樹液は水溶性のポリフェノールで、高耐久の源です。
何度かの雨でやがて落ち着いてきますので、しばらく様子を見てください。
気になる場合はキッチンハイターなどで漂白できます。
④新品状態でも色むらやキズなどがある
工業製品と違ってハードウッドは1本1本色が違います。
また海外から船で運ばれてくるので多少のキズや日焼け跡が付いています。
予めご理解の上で採用をお願いしております。
<ハードウッドの組み立て方>
最後に、木材の組み立て方について触れておきます。
弊社では、この写真のように「ほぞ継ぎ」加工をして頑丈に組み立てております。
これは一本一本、木材の曲がりやクセを見て適材適所に使用する方法ですので、手間はかかりますが仕上がりと安心感が違います。
ハードウッドの使用を検討する場合は、上記のメリット・デメリットを十分ご理解の上お選びください。
また、木材は価格の変動が頻繁にあるため、弊社ではその都度お見積もりいたします。
天然木ならではの経年変化も、お庭に流れる時間と味わいを深めていきます。
ぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか。
ご相談お待ちしています!まずはご予約を!!
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