スタッフ勉強会:生垣の樹種と管理
2015年03月10日
今月の勉強会のテーマは、前回に続き「生垣」についてです。
今回は「生垣に向く樹木・管理の方法について」スタッフKが語ってくれました。
生垣に向く樹木
キッチリした印象の生垣(葉が密に育ち、萌芽力が強く目隠し効果のある樹種)
マサキ・イヌマキ・ハマヒサカキ・ウバメガシ・カナメモチ等
(萌芽力とは・・・草花や樹木を切った後の休眠芽が伸びる力のこと)
柔らかな印象の生垣
ウメモドキ・ヤマブキ・ユキヤナギ
花の咲く樹種
ツツジ類・ボケ・ユキヤナギ・キンモクセイ・ヤマブキ等
実のなる樹種
アオキ・ソヨゴ・ウメモドキ・ボケ等
紅葉を楽しむ樹種
ドウダンツツジ・ニシキギ・ナナカマド等
生垣の管理(剪定の時期)
●剪定の時期や方法は樹種によって異なりますが、おおよその時期としては春(5月~7月)と秋(10月下旬~中旬)に行いましょう。
●ただし花をつける樹は、花が終わった直後に刈り込みをしましょう。
その他のポイント
・落葉樹は冬(2月~3月)に刈り込みをしましょう
・古い生垣は下枝(木の下部のほうにある枝)の無い部分が上部へ広がるのを防ぐために、根切りを行いましょう
(※木に活力がある場合は「根切り」によって下枝を再生することができる。根を切ってそこから新しい根を出させることで下枝の更新を図る)
・徒長枝が伸びて、生垣の乱れが見られたら、夏に(7月~8月)に2回目の剪定をしましょう。その後秋の間も少し伸びるため、10月下旬に冬に備えた最後の刈り込みをしましょう
・冬に備えた最後の刈り込みを10月下旬に行いますが、枝先端に花芽をつけるサツキ・ジンチョウゲ・サザンカ・ツツジ類等は刈り込まないようにしましょう(通常、春に開花する庭木は大体10月頃までに翌年の花芽をつけるため、刈り込むことによって、花芽がなくなってしまう恐れがあります。※ツツジ類は夏に花芽をつけるので注意しましょう。)
・レンギョウ・ユキヤナギ等は、枝にびっしりと花をつけるが、刈り込むことによって花数が減ってしまうため、飛び枝だけを抜くようにしましょう
このブログをご覧の方で、
●家の境界は生垣にしたい・・・
●お庭のリフォームをするのに生垣を検討中・・・
●やっぱりお庭にたくさん緑を取り入れたい・・・
でも・・・どんな樹種がいいかわからない・・・という方も多いかと思います。
まずは生垣にしたい理由を考えてみましょう。
たとえば・・・
・目隠しのための生垣
・防犯のための生垣
・花を楽しみたい
・紅葉を楽しみたい
・緑化のできる生垣にしたいけど、管理が楽なものがいい
そうすると沢山の樹種の中から希望に叶う生垣(樹種)が見つかると思いますよ。また、当社でもお客様のお話をお伺いし、要望にあう生垣(樹種)の提案をさせていただきます!
おまけ♪
先日、Kが京都の「桂離宮」を訪れた際、珍しい生垣を見たそうです。↓↓↓
写真に撮ってきてくれました!
なんと、一般的な竹垣の裏側から、竹林の竹を倒して竹垣に垂らしているのです。
大胆ですね~。
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