キッチン蒸留!? 日本三大民間薬!? 日本アロマセラピー学会の部会に参加してきました~ガーデンセラピー実践編~

2019年08月07日

みなさんこんにちは! 浅野栄二ですアイコン 社長

セミナー会場

先日、日本アロマセラピー学会の部会に参加してきました。
アロマ関係の団体には様々なものがありますが、この日本アロマセラピー学会は、医師や公的機関の研究者など、医療に従事する専門家が会員になれる大変アカデミックな団体です。
庭の仕事をしている私にとっては全く無縁の団体なのですが、関係者の方からご紹介いただいて、非会員としてセミナーに参加させていただきました。

薬剤師が行なう植物療法

「ある薬剤師が行う植物療法」という講義では、日本古来の植物療法について学びました。

西洋医学が主流になる以前は、人は、薬草などを使って体の不調を治し、健康を維持してきました。
日本における三大民間薬はセンブリ、ゲンノショウコ、ドクダミといわれています。
センブリやゲンノショウコは健胃薬として、ドクダミは解毒剤として使われてきました。
ドクダミは「嫌われ者の雑草」というイメージが強いかと思いますが、立派な薬草なのです。

また日本人は、七草がゆ、しょうぶ湯、ゆず湯など、年中行事によっても積極的に植物を健康維持に活用してきました。
「ショウガは風邪や頭痛に効く」「柿のヘタはしゃっくりを止める」などの薬草知識があれば、普段からも医薬品にあまり頼らない生活を送ることが可能です。

高齢化が進み、医療費が大きな社会問題になっている現在、予防医学の観点からも、身近な植物や野菜などを日頃から健康維持に役立てたいものです。

キッチン蒸留

「香食同源」という講義では、キッチン蒸留について学びました。

「キッチン蒸留」という言葉、聞いたことありますか?
私は初耳でした。

アロマセラピーで使う精油は、一般的には植物を蒸留して油分と水分に分離させ、油分だけを活用します。水分や蒸留後の植物はゴミになっていました。
キッチン蒸留は、キッチンで馴染みのある食材を自分で蒸留して、香り成分も蒸留後の食材も出汁も全部健康維持に生かしていこうというものです。

使う食材はローズマリー、イチゴ、セロリ、パイナップル、鳥のささ身(!?)など。
香り成分はスキンケアやペットケアなどにも使えますし、食材はやわらか食材として料理の材料にします。出汁はスープはもちろん、湿布剤や入浴剤にも利用できます。

こちらも、高齢化や医療費の高騰が大きな社会問題になる中で、家庭での健康維持を担う予防医学的な効果が期待されています。
専用の蒸留器は日本アロマ蒸留協会HPから購入できます。
興味をお持ちの方はぜひご覧になってみてください。

世界三大伝統医学

「人物で巡る世界三大伝統医学とアロマ植物療法」という講義では、なんと、医学博士でクリニック院長の春田先生自身がお描きになった絵でアロマの歴史を教えていただきました。

世界三大伝統医学とは、中国医学(中医学)、アーユルヴェーダ(インド古典医学)、ユナニ医学(アラブ・イスラム医学)といわれています。
近代の西洋医学では、患者の身体を部位で捉え、病因の解明をしていきますが、世界の伝統医学では、人を心身全体で捉えていくというノウハウがあり、現代でも取り入れるべき点が多々あるそうです。
講義では、各伝統医学の理論のほか、近代医学と伝統医学の長所をバランスよく取り扱うことの大切さを学びました。

今回、私などは普段関われないアロマセラピー学会にお邪魔し、貴重なお話を聴くことができました。
今後も人脈やコネを使って(笑)、積極的に新しい世界に飛び込んでいき、ガーデンセラピーの第一人者と言われるよう精進してまいります!

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会HP

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