菅平高原で森林浴体験! ~ガーデンセラピー実践編~
2019年09月14日
みなさんこんにちは! 浅野栄二です
先日、日本ガーデンセラピー協会主催の森林療法セミナーに参加してきました。
講師は、昨年の森林療法セミナー・明治神宮の森編でもお世話になった加々美貴代氏。
NPO法人やまぼうし自然学校の代表理事の方です。
今回は、自然学校の地元、長野県上田市の菅平高原で座学と実技を受けてきました。
まずは座学で森林の基本知識を学びました。
木と草の違い、樹木の構造、森林の生態系、森林の分類方法、森林の遷移、森林療法とは、などなど。
知っているようで知らなかったことなどもあり、改めて植物や森林の知識を深めることができました。
そして、いよいよ森の中へ。
のどかな牧場の脇を歩き、森の中へ入ると、まずはシラカバ林が広がっていました。
先ほどの座学で学んだ「森林の遷移」がここで繰り広げられていました。
皆さん、「森林の遷移」というのをご存知ですか?
多分中学校か高校で勉強したと思いますが、ここで軽くおさらいをしましょう。
山火事や人間の開発などによって生まれた裸地からは、まず苔や地被類の草が生え、背の高い草に変わり、低木に変わり、陽樹林に変わり、やがて陰樹林になって安定するというものです。
この場所は、かつて牧場の一部だったようですが、傾斜地のためにあまり使われなくなり、放置されて草地になり、低木地になり、そして今現在は陽樹であるシラカバの林になっているそうです。
将来的には、ヒバやブナなどの陰樹にやがて支配されていく、その途中経過がこのシラカバ林なのです。
おごれる者も久しからず、諸行無常の響きアリです。
しばらく歩くと、うっそうとした陰樹の森に変わっていきました。
要所要所で、加々美先生から樹木の話やセラピーの話などがあり、参加者はみな五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をフル稼働させながら聴いていました。
また、ガーデンセラピー協会特別講師の岩崎先生からは、土壌の団粒構造について教えていただきました。
森林に存在する土壌の団粒構造は、保水性・透水性・通気性ともに優れた理想的な土壌構造で、落ち葉が微生物によって分解されて作られていくのですが、深さ1cmの土ができるまでに、なんと100年もかかるそうです。
普段何気なく無意識に触れている土ですが、そんな話を聴くと、大変貴重なものであることがよくわかりました。
そんな感じで2時間の実技を終えて、セミナーは無事終了しました。
山の天気は変わりやすく、後半は霧に包まれてぽつぽつと雨も降り始めましたが、雨具に着替えるほどにはならず、ホッとしました。
協会事務局や講師の皆さん、ありがとうございました。
今回もとても貴重な体験をさせていただきました。
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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