「大手町の森」でセラピー体験! ~ガーデンセラピー実践編~
2020年03月02日
みなさんこんにちは! 浅野栄二です
ちょっと前になりますが、東京の日比谷図書文化館にて行われた壁面緑化のスキルアップ講習会に参加してきました。
開会が午後だったので、早めに東京に行き、ずっと行きたかった「大手町の森」とその周辺の壁面緑化施設を、予習を兼ねて巡ってきました。
こちらが大手町の森です。
高層ビルの間に作られた人工の森です。
地下鉄大手町駅からすぐのところにあり、誰でも自由に行き来ができます。
都会のビル街で働く方々にとっては、仕事のストレスを緩和させてリラックスできる場所として、とても貴重な空間と言えます。
まさに五感を刺激して脳と身体を元気にするガーデンセラピーにうってつけの場所です!
ガーデンセラピーに必要不可欠なのが、緑とベンチです。
ベンチがあるおかげで人はそこに長時間滞在できるからです。
ベンチに座ってゆっくりと緑を眺めていると、視覚の効果でストレスホルモンが低減していきます。
さらに、植物から発散されるa-ピネンやリモネンといった健康成分(フィトンチッド)が嗅覚によって身体に取り込まれ、
知らないうちに血圧を正常化したり、免疫力を高めてくれたりします。
森の中には流れや池もあり、野鳥もいて、聴覚でも人々を癒してくれます。
幸せホルモン「オキシトシン」の効果です。
オキシトシンには、ストレスホルモンの抑制、血圧正常化、免疫力アップ、血糖値低下、便秘解消、認知症予防、コミュニケーション力向上などの効果が確認されています。
ここは人工の森ではありますが、自然な感じに植えられた木々が違和感なくビルに溶け込んでいますね。
あまりにも緑と人工物が近く、迫力すら感じます。
気軽に枝葉に触れることができるので、触覚も活躍して、疲れて凝り固まった脳を直接元気にしてくれます。
さらに森の中のレストランが味覚も刺激してくれます。
ここ「大手町の森」は、五感をフルに刺激し脳を元気にしてくれる森なのです。
こんな鉢植えのオブジェもありました。
かんきつ類特有のいい香りがあたりに漂っていました。
さらにはこんな休憩スペースも!
人々と水・緑・風の親密な距離感をデザインしたというサンクンガーデン。
やはりここもベンチが重要な役割を果たしています。
さて、「大手町の森」を出て日比谷公園に向かって歩き始めると、間もなく緑化された壁が見えてきました。
ビルの谷間でしかも北面なので、緑化するにはかなり難しい環境ではありますが、ヘデラ類を中心にして緑が保たれていました。
壁面緑化システムのアップです。
様々な方法や商品がありますが、こちらは基盤型ポットタイプと呼ばれるシステムだと思います。
更に歩くとまた別な緑化壁が。
こちらはプランター型縦積みタイプと呼ばれるシステムだと思います。
やはり植物にとって恵まれた環境ではないため、所々枯れている部分も。
壁面緑化は本当に維持管理が大変なのですね。
ちなみに壁の内部は駐輪場になっていました。
移動途中にあった案内板です。
左端の「大手町の森」から、右(南)に向かって歩いています。
またまた緑化壁を発見。
こちらはとあるショップ。
地面に置いたプランターから壁を登らせる「登はん型」のシステムです。
補助資材(ワイヤーやネットなど)を使って、壁一面にアイビーを這わせています。
1月なので街路樹は落葉中ですが、いい季節の時には緑陰の下でワインやビールを飲んだらサイコーですね!
視覚と味覚の刺激で脳がきっと元気になります。(アルコールだと逆効果?!)
歩道にある芸術作品は心を豊かにしてくれ、幸せホルモン「オキシトシン」をたくさん分泌してくれます。
やはり緑とベンチ。とても大切です。
そして、メインの目的である壁面緑化のスキルアップ講習会に。
講習内容については詳しくは書けないのですが、設計・施工・維持管理に関する様々な注意点や過去の失敗例などを学びました。
テキストには絶対に書かれないレアな情報満載で大変参考になりました。
この日、事前に予習散策していたことで、より知識が深まりました!
今後も、全国各地のガーデンセラピースポットを紹介してまいりますので、どうぞご期待ください!
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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