京都の「水琴窟」聴き比べでセラピー体験!(その1) ~ガーデンセラピー応用編~
2020年11月22日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は、京都の有名な「水琴窟(すいきんくつ)」5か所を聴き比べてきましたので、その音色を3回にわたってご紹介します。
これは手や口を清めるための「蹲(つくばい)」といいます。
本来は茶室のある庭に作られていましたが、今では一般的な和風庭園でも添景物としてよく見かけます。
水を貯める手水鉢(ちょうずばち)が低い位置にあり、かがんで(つくばって)使用することから、蹲と名付けられたそうです。
そして「水琴窟」とは、この蹲の下に瓶(かめ)を伏せて空洞を作り、その空洞に落ちる水滴を反響させて音色を楽しむ装置のことです。
考えた人はスゴイですね!
まず初めは東山区にある雲龍院(うんりゅういん)です。
良くお手入れされた美しい庭が広がっています。
書院では、雪見障子の4つのガラス窓から、それぞれ椿・灯篭・楓・松の姿が同時に眺められる{しきしの景色」を楽しむことができます。
また、別の部屋には「悟りの窓」という円形の窓があり、
そこからは、ウメ・カイドウ・シャクナゲが春に順番に花を咲かせる姿を鑑賞することができます。
さらに、縁側に鏡が置かれていて、
「自分の空をながめてみてください」というう紙が添えられていました。
斬新で粋なお寺ですね!
お待たせしました!
これが水琴窟です。
この蹲の下に水琴窟があり、手前の竹筒に耳を当てて音色を聴きます。
水琴窟の音色はとても小さく繊細です。野鳥の声や参拝者の声なども混ざってますので、よく耳をすませて聴いてみてください。
5秒後あたりで1回だけ反響音がします。
次は同じく東山区の清水寺(きよみずでら)です。
舞台が改修中だったのでちょっと残念。
清水寺は舞台だけが有名な感じもしますが、寺の名前の由来でもある「音羽の滝(おとわのたき)」もぜひ見ていただきたい場所です。
創建以来一度も枯れたことのない湧き水で、延命長寿、諸願成就のご利益があるとされています。
さて、清水寺の水琴窟は、非公開の「成就院(じょうじゅいん)」内にありますが、11月18日から30日まで特別公開されていて、一般人もこの期間は中に入ることができます。
私はその期間を狙って行ったのですが、残念なことに中に入れても撮影は禁止とのこと。
仕方なくスマホのボイスレコーダーで録音してきましたので、その音色をお楽しみください。
<清水寺成就院の水琴窟の音色はこちら>
こちらは割とはっきり、連続して聴くことができますね。
このように、水琴窟はそれぞれ鳴り方や音色がまちまちです。
次回は左京区の永観堂(えいかんどう)と圓光寺(えんこうじ)の水琴窟をご紹介します。
お楽しみに!
神社仏閣でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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