京都の「水琴窟」聴き比べでセラピー体験!(その2) ~ガーデンセラピー応用編~
2020年11月25日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は、京都の有名な「水琴窟(すいきんくつ)」5か所の聴き比べを3回に分けてご紹介していますが、その2回目になります。
最初は左京区にある永観堂(えいかんどう)です。
紅葉の美しさと、他に例を見ない首をかしげて振り向くご本尊「みかえり阿弥陀」様で有名です。
伝統的な美しい庭園もあり、
自由で開放的な庭園もあり、
心地よいせせらぎの音が響き渡る流れもあり、
高台からは京都市内の眺めも良い、とてもすばらしいお寺です。
そして、「京都で一番美しい音色」といわれている水琴窟が、いくつもあるお堂を結ぶ廊下の一角にありました。
珍しいですね! 地中に埋まっていない水琴窟です!
ハイシーズンということもあり、拝観者が絶えない中で、数十分粘って雑音の少ない静かな瞬間をとらえた音色がこちらです。
2秒後と8秒後に小さく小さく響きます。透き通った美しい音色をお聴きください!
続きまして左京区の圓光寺(えんこうじ)です。
独特の枯山水庭園「奔龍庭(ほんりゅうてい)」は、雲海の中を自由自在に奔(はし)りまわる龍を表現しています。
確かに! 昔のTVアニメ「まんが日本昔話」に出てきた龍そのものですね!
石の使い方がダイナミックでモダンですね。
それもそのはず、平成時代の作だそうです。
一方、こちらは歴史あるお堂と庭園です。
最も美しい時期に来ることができて、とても幸せです。
洛北最古の泉水や、
陽光に輝く竹林や、
苔の中でほほ笑む小さなお地蔵様などがあり、
永観堂同様に、高台からの京都市内の眺めは格別でした!
そんな圓光寺の水琴窟がこちらです。
幅が広い盃型の手水鉢(ちょうずばち)は大変珍しく、古くから「圓光寺型」として愛されてきました。
左側に刺さっている竹筒に耳をあて、かすかに聞こえる反響音を楽しみますが、拝観者がごった返していて、ここも数十分待って多少静かになった瞬間を狙って録音しました。
それでも人の声が入っていますが、何とか音色を楽しむことができました。
こちらは連続して割とはっきりと聴こえます。
次回は京都大原の宝泉院(ほうせんいん)と、ビズガーデニングのセラピーモデルガーデンにある水琴窟(!?)の音色をご紹介します。
お楽しみに!
神社仏閣でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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