京都の「水琴窟」聴き比べでセラピー体験!(その3) ~ガーデンセラピー応用編~
2020年11月28日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は、京都の有名な「水琴窟(すいきんくつ)」5か所の聴き比べを3回に分けてご紹介していますが、その最終回になります。
京都大原三千院の奥にある「宝泉院(ほうせんいん)」です。
平安時代末期創建、永い歴史と伝統を誇る寺院で、客殿に座って眺める額縁庭園が有名ですね。
これが額縁庭園です。
柱と壁と床によって切り取られた庭は、余計なものを排除した美しい風景となり観賞価値を高めてくれます。
素晴らしいことに、各部屋がみな額縁庭園になっています。
あまりの美しさに、私の汚れた心(笑)が洗われていくようです。
部屋から眺める庭園だけでなく、隣接する回遊式庭園「宝楽園(ほうらくえん)」では、起伏に富んだ園路を歩きながら鑑賞することができます。
地球太古の創世にさかのぼり、仏神の世界を表現した庭園です。
途中で終わっている、高さのある石橋や、
躍動感のある石組みや、
大自然を表現した草や樹木が、仏神の心の世界、宇宙の響きを感じさせてくれます。
実に力強く美しい庭園です。
そんな宝泉院の水琴窟がこちらです。
濡れ縁から飛び出している2本の竹筒に耳を当て、謹んで拝聴するのです。
二つの水琴窟が埋まっているのか、それぞれ音色が違うので、ここだけでも聴き比べができます。
まずは左側の竹筒の音です。
続いて右側の竹筒の音色です。
いかがですか?
左側は安定的な美しい音色、右側は変化にとんだ奥深い音色に私は感じました。
以上、3回にわたって京都の有名な水琴窟を5か所ご紹介してきました。
平安時代から1200年以上も続く歴史と文化のまち京都。
ここを訪れるとき、様々な見どころや楽しみ方がありますが、今回は「水琴窟」という日本人独特の文化にスポットを当て、その「音」を楽しみました。
みなさんも京都を訪れた際は、ぜひ耳でも感動を味わってみてくださいね。
ちなみにですが、これはビズガーデニングのセラピーモデルガーデンにある信楽焼の疑似水琴窟です。
ポンプで水を循環させていて、水琴窟に似た音を楽しむことができます。
参考までにその音色も聴いてみてください!
神社仏閣でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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