京都・平安神宮でセラピー体験! ~ガーデンセラピー応用編~

2020年12月20日

みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。

今回は、11月中旬に訪ねた、京都・平安神宮でのセラピー体験をご紹介します。

京都の神社は、みな平安時代に創建された古い神社ばかりだと思っていましたが、この平安神宮は1895年(明治28年)に創建された比較的新しい神社です。明治維新で東京に都が移り、荒廃した京都を復興させるために創建されました。

私もガイドブックなどでなんとなく雰囲気は知っていましたが、印象としては朱塗りの建物と広い砂利の境内という感じでした。
しかし実際に行ってみると、意外にもその周辺は広大な緑地と水辺があり、野鳥の声が響き渡るガーデンセラピーにふさわしい神社だったので、大変驚きました。

應天門(おうてんもん)をくぐると広がる、雅な建物に囲まれた広い砂利敷きの境内。

そして左右対称に建ち、ひときわ目立つ白虎楼(びゃっころう)と蒼龍楼(そうりゅうろう)。
これら境内の建築物は平安京が造られた当時の正庁「朝堂院」を5/8のスケールで正確に再現したものです。
1200年も前にこんな素晴らしい建築物があったなんて、本当に驚きです。

ガーデンセラピー的に価値があるのは、その朝堂院の周辺に広がる庭園「平安神宮神苑」です。

前々回に当ブログで紹介した「無鄰菴庭園(むりんあんていえん)」を作庭した造園家、あの7代目小川治兵衛が造った庭園です。
歴史が浅いにもかかわらず、平安京千年の造園技法の粋を結集した庭園として、国の名勝に指定された、芸術的価値のとても高い庭園なのです。

深い緑に囲まれた広大な池と園路。
まさしく明治時代を代表する池泉回遊式日本庭園です。

なかでも特に目を引くのが、池に浮かぶ泰平閣(橋殿)です。

実際に渡ることができ、両脇がベンチになっているので、休憩スペースとしても最適です。
美と合理性が結集した素晴らしい橋ですね。

そのほかの見どころとしては、豊臣秀吉が天正年間に造った三条大橋と五条大橋の橋脚を再利用した飛石状の橋や、

何故かここにある(笑)、日本最古の電車など。

また園路のあちらこちらに滝やせせらぎがあり、水の音とともに野鳥のさえずりも響き渡っています。

広大な砂利敷きだけの神社というイメージとは全く違った緑豊かな平安神宮。
みなさんも京都を訪れた際にはぜひ寄ってみてくださいね。

 

神社仏閣でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。

*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。

緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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