京都・南禅寺でセラピー体験! ~ガーデンセラピー応用編~

2020年12月23日

みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。

今回は、11月中旬に訪ねた、京都・南禅寺(なんぜんじ)でのセラピー体験をご紹介します。

南禅寺は、禅宗である臨済宗南禅寺派の大本山で、東山の山麓にあります。

鎌倉時代の創建ですが、何度も火災に遭い、現在の建築物は江戸時代初期以降のものになります。
しかし禅宗様式独特の圧倒的な量感と力強さが素晴らしく、日本最大級を誇るこの三門は国の重要文化財に指定されています。

南禅寺に来てビックリするのは、境内にあるこの異様なレンガ建築物ですね。
まるでローマの水道橋のようです(行ったことありませんが・笑)。
これは、水路閣と呼ばれる水道橋で、琵琶湖の水を京都市内に引き込むために明治時代に作られたものです。
西洋技術が導入されて間もない時期に、日本人だけで設計施工された貴重な遺跡で、京都市指定史跡となっています。

こちらは鎌倉時代末期に作られた池泉回遊式の南禅院庭園です。
当時のおもかげを今も残し、周囲が深い樹林で包まれた幽玄閑寂の趣は格別です。
京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されています。

滝や小川もあり、水の音と野鳥の声があたりに響き渡っていました。

観て感動、目をつぶっても感動する空間です。

池のふちの石の組み方などは、庭を造る者としては大変参考になります。

本坊の中に入っても、各部屋から素晴らしい庭を眺めることができます。

ここ滝の間では、窓外の滝を鑑賞しながら、抹茶をいただくことができます。

国の名勝指定庭園「方丈庭園(ほうじょうていえん)」です。
禅院式枯山水庭園で、慶長年間(安土桃山~江戸時代初期)に当時を代表する作庭家・小堀遠州(こぼりえんしゅう)によって造られたといわれています。

樹木と石組を1か所にまとめた、江戸時代初期以降に見られる枯山水様式で、背景の山や建物との調和と、目の前に広がる砂利の余白を味わいながら鑑賞します。
庭の中にあれもこれもとモノを置きたいところですが、枯山水では、この優雅で品格のある余白がとても重要なのです。

本坊には、その他にも様々な庭園があります。

広い庭も狭い庭も、そのスペースの中で美しく維持され、参拝者を楽しませてくれます。

この庭を仕切っている竹垣は「南禅寺垣」と呼ばれる形式で、ここ南禅寺で創作されました。
竹と萩を縦にして交互に貼ったもので、竹の力強さと萩の柔らかさや優しが見事に調和していて、大変美しい竹垣です。

南禅寺は他にも見どころがたくさんありますが、すべてを紹介しきれません。
ぜひ皆さんの目と耳で体験してみてくださいね。

 

神社仏閣でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。

*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。

緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
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