京都・西本願寺でセラピー体験! ~ガーデンセラピー応用編~

2020年12月30日

みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水などの豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。

今回は、11月中旬に訪ねた、京都・西本願寺でのセラピー体験をご紹介します。

西本願寺は、浄土真宗本願寺派の本山で、京都や大阪などの各地に寺地を移したのち、1591年に豊臣秀吉から当地の寄進を受けて整備されました。

戦国時代が終わって間もない頃だからでしょうか、目の前にお堀があり、門や塀も美しさの中に強固さも感じられます。
まるで城郭のようです。

門の脇にある看板には「和顔愛語」の文字が。
いつも心に留めておきたい素晴らしい言葉です。

門をくぐり境内に入ると、広大な砂利地の向こうにある巨大な建築物が目に飛び込んできます。

世界最大級の木造建築物「国宝・御影堂(ごえいどう)」です。
浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の像が安置されています。
227本の柱と11万5千枚の瓦が使われているそうで、近くに立つとその巨大さに圧倒されてしまいます。
とても人間業とは思えない大きさと美しさです。

廊下だけでもこれだけの幅と長さがあり、お堂内部はなんと一度に1200人以上が入れるそうです。

<お堂内部と響き渡るお経の映像はこちら>

こんな広大かつ荘厳な空間でお経の声を聴いていると、身も心も洗われる気がしてきます。

こちらは隣接する国宝・阿弥陀堂です。
阿弥陀如来像のほか、聖徳太子像なども安置されています。

一度に800人が入れるお堂内部。
御影堂よりも狭いですが、それでもこの広大で重厚な空間は感動的です。

阿弥陀堂と御影堂を結ぶ廊下を歩いていると、突然鐘が鳴りだしました!

<渡り廊下の鐘の音の映像はこちら>

つらいことや悲しいことなどが鐘の音とともに彼方に消えていき、心が落ち着いてくる感じがします。

再び靴を履いて外に出ると、大きなイチョウらしき木があることに気づきました。

やはりイチョウですが、まっすぐ上に伸びるイチョウとは形が違いますね。

まるで根を天に広げたような姿なので別名「逆さ銀杏」とも呼ばれていて、植えられた直後から約400年間、ずっと剪定によって枝が水平方向に伸びるように管理されてきたとのことです。
イチョウは耐火性の高い木ですが、このイチョウも大火の中で生き抜いてきただけでなく、
水を噴き出してお堂の火を消し止めたという伝説も残っているそうです。
素晴らしい生命力ですね。
傍でしばらく葉の香りを嗅ぎながら、生命力のおすそ分けをいただきました。

西本願寺は参拝エリア内の植物量は少ないものの、国宝級の建築物、お香の香り、お経・鐘・砂利を歩く音など、視覚と嗅覚と聴覚でセラピー体験をすることができます。
ぜひ一度訪ねてみてくださいね。

神社仏閣でのセラピー効果は、一般的に次のようなものが考えられます。

*視野いっぱいの緑がストレスホルモンを低減させる
*水の音・野鳥の声・砂利の参道を歩く音などがストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドが血圧を正常化させ免疫力を高める
*歩くことで適度な運動になる
*素晴らしい景色や道端の花・虫など、驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史や文化、芸術的建築物や美術品などに触れることで、脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。

緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?

 

「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」

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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。

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