緑をもとめてGO TO セラピー 旧東海道箱根路を登りました! ~ガーデンセラピー応用編~
2024年06月08日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
私の2024年の抱負は「東海道五十三次を歩く」です。
1月に日本橋を出発し、毎月20km程度ずつ歩いています。
先日は東海道最大の難所である箱根の山を登りましたが、ここはセラピー体験的にもとても素晴らしいロケーションだったので、今回はこの旧東海道箱根路をご紹介します。
箱根には実は「箱根山(はこねやま)」という山はなく、カルデラ地形の火山地帯の総称として箱根山と呼ばれています。
最高峰の神山(かみやま・1438m)を筆頭に1000mを超えるいくつもの山々で箱根山は形成されています。
今回は麓の小田原から箱根の関所まで、標高差800m、約16kmの道のりを登りました。
箱根路は複雑な地形の中を登る道なので、このように沢を何度も渡ります。
美しい緑の中、沢の水音や野鳥の声などを聴きながら、きついけれども実に気持ちの良い時間が流れていきます。
この辺りは大澤坂(おおさわざか)と呼ばれる場所です。
苔むした石畳がとても美しいですね。
歩き始めて3時間ほど経っていましたので、ここで休憩を取りました。
コンビニおにぎりもとても美味しくいただけました。
江戸時代の主要街道には、約4kmおきに一里塚が築かれ、旅人の目印となっていました。
この一里塚は復元整備されたもので、往時の姿を忠実に再現しているそうです。
峠付近から見た小田原市街地です。
かなり登りました。峠まではもう一息です。
当時箱根路には9軒の甘酒茶屋がありましたが、明治13年の国道開通とともに旧東海道は衰退していき、茶屋も閉鎖を余儀なくされました。
しかし今でも1軒だけ残っていました。これはすごいことです。
せっかくなので中で休憩をさせていただきました。
この写真は衰退しながらもがんばっていた時の茶屋ですね。
さて、休憩して元気が出たところで一気に下って芦ノ湖畔へ。
そして今回の終点、箱根関所跡に到着しました。
箱根路はほとんど人とすれ違うことがなく、自然の中に身を置くことができます。
また平行する舗装路をバスが通っているので、自分の体力に合った距離を歩くことができます。
特に歴史好きな方には最適なセラピースポットです。
自然豊かな場所でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑や花がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドや香りが血圧を正常化させ免疫力を高める
*適度な運動や日光浴が心身の健康に役立つ
*花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史的建造物や自然の美しい風景に触れることで幸せホルモンオキシトシンが分泌される
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、
学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。