緑をもとめてGO TO セラピー 赤城山のカルデラを散策しました! ~ガーデンセラピー応用編~
2024年06月13日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は群馬県にある赤城山(あかぎやま)をご紹介します。
(車イスは一部可能)
前回ご紹介した箱根山と同様、赤城山もカルデラ地形の火山で、山頂には大沼、小沼の二つの沼と、覚満渕(かくまんぶち)という湿原があります。
また、これも箱根山同様に「赤城山」という山はなく、標高1,828mの黒檜山(くろびさん)を主峰に、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山からなる複成火山の総称として赤城山と呼ばれています。
噴火してカルデラ地形になる前は、なんと標高が5,000m位あったとか。
かつては富士山より高い山だったのです。
標高1345mの大沼のほとりには、赤い社殿が特徴的な赤城神社があります。
関東一円にある赤城神社300社の総本宮で、創建年代は不明ですが、平安時代の文献にはその名が記されている由緒ある神社です。
今回歩いたのは、ここ覚満渕です。
大昔は大沼と一緒の沼でしたが、水位が下がって湿原化しました。
【覚満渕全景】
まるで小さな尾瀬沼のような景色が広がり、木道が続いて湿原を一周することができます。
湿原性の植物や昆虫が豊富で、この日は樹上ではセミが、地面ではカエルが鳴き、とても賑やかでした。
【覚満渕木道】
【赤城登山鉄道跡】
かなり急な階段を下りた後にある御神水。
大きな岩の下から湧くこの水は、確かに神に捧げるにふさわしい水ですね。
美味しかったです。
こちらは標高1,470mの小沼です。
大沼とは違い人がほとんどいないので、まるでプライベートビーチのようです。
ここも歩いて沼を一周することができます。
大沼も小沼も1,000mを超える標高ですから、下界ははるか下にあります。
絶景です!
赤城山は首都圏から近く山頂カルデラまで車で行けます。
こんなに便利なのに静かで自然豊かで、しかも涼しくて気持ちのよい場所。
夏にかけての私のおすすめセラピースポットです。
緑や水にあふれる場所でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑や花がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドや香りが血圧を正常化させ免疫力を高める
*適度な運動や日光浴が心身の健康に役立つ
*花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史的建造物や自然の美しい風景に触れることで幸せホルモンオキシトシンが分泌される
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
「ビズガーデニングのモデルガーデンで血圧を測ったら150が125に!」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その1」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その2」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その3」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。