緑をもとめてGO TO セラピー 三嶋大社を散策しました! ~ガーデンセラピー応用編~
2024年07月08日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は静岡県三島市にある三嶋大社をご紹介します。(車イスは砂利や段差が多いため困難)
三嶋大社は旧東海道に面した神社で、歌川広重が東海道五十三次で「三島宿」として描いていることでも有名ですが、創建はそれよりもずっと古く、奈良・平安時代の古書にも記録があるくらい歴史のある神社です。
伊豆に流された源頼朝は三嶋大社を深く崇敬し、ここで源氏再興を祈願しました。
祈願の際に頼朝と妻の北条政子が座ったとされる腰掛石が、今も境内に残されていて誰でも自由に座ることができます。
境内は大変広く、参道の両脇に「神池(しんち)」、その奥には豊かな緑が広がっていて、歩いているととても癒され心が落ち着いてきます。
【神鹿園のシカ】
【舞殿と本殿】
最深部には舞殿(ぶでん)と本殿(ほんでん)があります。
砂利の上を歩くとジャリジャリと音がしますが、この音が心にしみわたり、神様と対話できそうな清らかな気持になります。
【樹齢650年のケヤキ】
こちらはさらに100年古い樹齢750年のケヤキです。
750年前は鎌倉時代ですから、もしかしたら頼朝を生で見たかもしれない、歴史の証人(証木?)かもしれないですね。
幹の内部はほぼなくなり、そこから新たな幹が生えているようです。
凄い生命力です。
極めつけはこちら、なんと樹齢1200年のキンモクセイです!
平安時代初期から生きていることになります!
紫式部が生まれる150年も前から生きているのです!
よくぞ生き続けた! そしてよくぞ大切に守ってきた!
という気持ちでいっぱいになります。
残念ながら樹勢はあまりよくなく、何とかかろうじて生きている感じです。
それでも毎年9月上旬と下旬に2回満開を迎えるそうです。
枯れてしまう前にぜひとも満開を見たいです。
緑や水にあふれる場所でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑や花がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドや香りが血圧を正常化させ免疫力を高める
*適度な運動や日光浴が心身の健康に役立つ
*花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史的建造物や自然の美しい風景に触れることで幸せホルモンオキシトシンが分泌される
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
「ビズガーデニングのモデルガーデンで血圧を測ったら150が125に!」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その1」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その2」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その3」
一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。