緑をもとめて GO TO セラピー 日本庭園「好古園」を散策しました! ~ガーデンセラピー応用編~

2024年08月13日

みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二ですアイコン 社長

ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。

 

今回は兵庫県姫路市にある日本庭園「好古園(こうこえん)」をご紹介します。
(車イスは一部のみ可)

 

【好古園・御屋敷の庭入口】

好古園は姫路城に隣接した武家屋敷街などの跡地に造られた庭園で、平成4年に開園しました。
当時の区割りを活かした趣の異なる九つの庭園で構成されていて、姫路城ほどの歴史はありませんが、現代の技法やセンスを取り入れた池泉回遊式庭園は、とても鑑賞価値の高い素晴らしい仕上がりになっています。

 

【大池】

まずは姫路藩主の下屋敷跡に造られた「御屋敷(おやしき)の庭」です。
瀬戸内海をイメージした大池のほとりには渡り廊下が架けられ、池の上からも広々とした美しい庭を鑑賞できます。

 

【大滝】

渡り廊下を挟んで大池の反対側は、対照的に深山幽谷の世界になっていて、「大滝」の流れと水音が、日頃のストレスを洗い流してくれるかのように観る者の心に沁み込んできます。

 

【苗の庭】

「苗の庭」では、江戸時代に栽培された園芸植物や、この地域の絶滅危惧植物を大切に育てています。

 

【流れの平庭】

ゆったりと流れる小川の岸辺には芝が生え、明るく伸びやかな印象の庭になっています。

 

【夏木の庭】

夏を代表する落葉樹を中心に、新緑から紅葉まで楽しめる樹木を配した庭です。
藤棚の下を小川が流れる斬新なデザインが素晴らしいです。

 

【花の庭】

江戸時代に親しまれた山野草を主役とした「花の庭」です。
園内には休憩所である「四阿(あずまや)」が数か所ありますが、これは笠をイメージしたもので、大胆かつ美しくモダンなデザインで私のお気に入りです。

 

【築山池泉の庭】

クロマツやモミジなどが映える、典型的な池泉回遊式日本庭園です。
茅葺の四阿と借景の姫路城が空間にアクセントを添え、とても鑑賞価値の高い庭園に仕上がっていますね。

他に「茶の庭」「松の庭」「竹の庭」があり、どれも個性的で美しいです。
好古園の敷地面積はなんと3.5ha。
レストランや茶室もあるので、ぜひ半日かけてゆっくり鑑賞していただきたいと思います。

 

 

緑や水にあふれる場所でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。

*視野いっぱいの緑や花がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドや香りが血圧を正常化させ免疫力を高める
*適度な運動や日光浴が心身の健康に役立つ
*花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史的建造物や自然の美しい風景に触れることで幸せホルモンオキシトシンが分泌される

などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。

緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?

 

 

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