緑をもとめてGO TO セラピー 熱田神宮を散策しました! ~ガーデンセラピー応用編~
2024年08月16日
みなさんこんにちは! ガーデンセラピーコーディネーター1級の浅野栄二です
ガーデンセラピーは基本的には「自宅の庭で植物の力を借りて健康を維持しましょう」という取り組みですが、緑や水の豊かな場所ならどこででもセラピー体験をすることができます。
今回は名古屋市にある熱田神宮(あつたじんぐう)をご紹介します。(車イスは砂利や段差が多いため困難)
熱田神宮は、三種の神器のひとつ「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」をお祀りし、伊勢神宮に次ぐ格式を持つ大変由緒ある神社です。
なぜここで草薙御剣をお祀りしているかについては、説明するだけでこのブログが終わってしまうのですが、簡単にまとめると、素戔嗚尊(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治した際、その尾から出てきたという草薙神剣を、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に持参しましたが、平定後帰路の途中でこの地に住む妃「宮簀媛命(みやすひめのみこと)」に剣を託した後、病に倒れ亡くなってしまいました。
宮簀媛命は草薙神剣を鎮守するため、ここ熱田の地にお祀りしました。
それが今から1900年も前のことです。
古事記や日本書紀にも記されている、気の遠くなるような古い歴史を持つ神社なのです。
詳しく知りたい方はWikipediaにてご確認ください。
鳥居をくぐると、深い緑に包まれた砂利の参道を歩きます。
清らかな空気を吸いながら、そして砂利の音を聴きながら歩みを進めていくうちに、心が洗われて無になっていくような感じになります。
織田信長が桶狭間の戦いに赴く際にここ熱田神宮に立ち寄り、戦勝祈願を行ないました。
その後、勝利したお礼として信長が築いたとされる塀の一部が今も残っています。
「日本三大土塀」の一つとされています。
【ならずの梅】
【本宮】
そして最深部に鎮座する本宮です。
三種の神器をお守りするため、あちこちに警備員が立っています。
賽銭箱の前で奥の本殿を撮影しようとしたら、警備員に止められてしまいました。
特に看板等はありませんでしたが、ここは撮影禁止エリアのようです。
【湧き水】
周囲の環境は大きく変わりましたが、1900年間変わらずに神剣を祀り、国や地域の安寧を祈り続けた熱田神宮。
今回はその偉業と歴史的価値の重さを深く感じた散策でした。
ちなみに敷地内の宝物館では、生まれて初めて「日本書紀」の現物(重要文化財)を観ることができ感動しました!
願わくば「草薙神剣」の現物も拝見したいのですが、こればかりは代々伝来されている天皇陛下でさえも許されないことなので、あきらめるしかありませんね。
緑や水にあふれる場所でのセラピー効果は次のようなものが考えられます。
*視野いっぱいの緑や花がストレスホルモンを低減させる
*水の音や野鳥の声がストレスホルモンを低減させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*樹木などから放出されるフィトンチッドや香りが血圧を正常化させ免疫力を高める
*適度な運動や日光浴が心身の健康に役立つ
*花や虫など、小さな驚きや感動が脳を活性化させ幸せホルモンオキシトシンを分泌させる
*歴史的建造物や自然の美しい風景に触れることで幸せホルモンオキシトシンが分泌される
などなど、五感をフルに刺激して心や身体に良いことだらけなのです。
ちなみにオキシトシンは、免疫力アップ、高血圧・認知症・動脈硬化・糖尿病・便秘などの予防・改善効果が認められています。
緑に癒される心地よいひととき、みなさんも体験してみませんか?
「ガーデンセラピーとは? その1 ~ガーデンセラピーがめざすもの~」
「ビズガーデニングのモデルガーデンで血圧を測ったら150が125に!」
「京都の水琴窟(すいきんくつ)聴き比べセラピー体験 その1」
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一般社団法人日本ガーデンセラピー協会は、医学博士、学術博士、大学教授、医療機関院長などが役員・顧問を務め、学術的なエビデンス(根拠)に基づいて活動する組織です。
ビズガーデニング株式会社は日本ガーデンセラピー協会の法人会員です。